こんにちは。
プロ野球オリックス・バファローズの野手総合兼打撃コーチで、現役時代は打点王に輝いた小谷野栄一さん。
心の病の一つである、「不安症」と付き合い続けてきた小谷野栄一さんですが、心の病の原因はいったいなんなのでしょうか?
今回はこの疑問を解決していこうと思います。
それではご覧ください。
小谷野栄一はパニック障害を発症!?原因はいったいなに?
小谷野栄一
プロフィール

名前:小谷野 栄一(こやの えいいち)
愛称:栄ちゃん
生年月日:1980年10月10日
出身:東京都
職業:プロ野球オリックス・バファローズの野手総合兼打撃コーチ
経歴(略歴)

1980年生まれの東京都出身。
右投げ、右打ち。
創価高、創価大を経て、2002年のドラフト5位で日本ハムに入団。
2010年に打点王、ベストナイン(三塁手)。ゴールデングラブ賞も3度。
2015年にオリックスに移籍し、2018年に引退を迎える。
2019年は楽天でコーチを務め、2020年からオリックスで野手総合兼打撃コーチを務める。
不安症、パニック障害と診断される
いつから発症したのか?

北海道日本ハムファイターズに入団し、4年目だった2006年のキャンプの頃。
「ここぞとプレッシャーがかかるとき、吐き気や目まいがするようになりました。最初は、体の異常かもしれないと考え、脳や胃など全身を調べました。しかし、異常はなく、もしかしたら・・・と心療内科を受診。不安症、パニック障害と診断されました」
病に苦しみながら、野球人生を送っていた小谷野栄一さん。
プロ野球人生時代では、下記のようなことが度々あったそうです。
●不安を感じたとき、自分らしくできなくなり、呼吸ができず、倒れたりした。
●試合中の打席で、吐いてしまったこともあった。
●打席に向かおうとすると、何回も吐いてしまう。
●他のことにもどんどん恐怖が出てきて、最終的にはチームのみんなと練習したり、電車に乗ったりもできなくなった。
「寮の自分の部屋から一切、出られない。寮の目の前にグラウンドがあって、みんなが練習している音や歓声を聞くのも嫌になって・・・。大好きな野球をしたいのに、体が反応してくれません。どんどんふさぎ込んで、毎日、自問自答だった」

周囲の反応は?
サポートしてくれる人がたくさんいた

当時の寮長さんがすごく親身になってくれ、チームの練習スケジュールの合間を見つけて、小谷野栄一さん1人で室内練習できる時間を作ってくれたこともあったそうです。
また、2軍監督代行だった福良淳一さん(現オリックスゼネラルマネジャー)に呼ばれ、若手主体のフェニックス・リーグに出場することに。
福良淳一さんがきっかけを作ってくれた
「まずは打席に立つことから始めてみよう。何分かかってもいい。タイムは何回でもかけるから」
小谷野栄一さんはこの言葉に救われて、野球をする楽しさを取り戻していきました。
その後はレギュラーとして1軍で試合に出場し、引退するまで野球に全力で取り組んでいきました。

どんな時に症状が出るのか?
打撃コーチをやっている今でも症状は出るときもある

【心が不安になる時】
「みんなの足を引っ張ったらどうしよう」とか、「僕のせいでチームが負けたらどうしようとか」、あまり良くないことを想像したときに症状が出るそうです。
「久しぶりに何かまた始めないといけない時」にも症状が出るようです。
現役時代は毎年、人がほとんどいないキャンプの紅白戦の第1打席に症状が出ていたとのこと。
ほかの選手は開幕戦が一番緊張するのに対して、小谷野栄一さんは紅白戦の第1打席が一番緊張してしまう。
「また、今年もこれで始まったか」と自分自身を受け入れ、今年もここからスタートすればいいんだな、という繰り返しで過ごしてきた小谷野栄一さん。
症状をコントロールするための対策は?
飴を舐めることで安定剤の代わりを果たしている

野球界ではドーピングの問題があり、病院が処方する安定剤は飲むことができないという。
小谷野栄一さんは最初、ガムを噛んで安定剤の代わりにしようと試みたものの、途中で唾液がなくなるような感覚になり断念。
そして・・・。
飴を舐めることによって、長時間の心の安定剤の代わりになることを発見した小谷野栄一さんは、毎日どんなときでも飴を舐めるようにしたそうです。

まとめ
小谷野栄一さんは心の病の症状が出なくなったら、逆に「野球に全力で向き合えているのか?」と、自分自身を疑うことにもなるそうです。
かれこれ長いこと病と付き合ってきたため、小谷野栄一さんにとってはバロメーターみたいなもので、これからの人生も病と共に一緒にうまく生きていきたいと思っているようです。
何かにチャレンジして真剣に物事を考えているなら、どんどん自分をほめてあげて、なりたい自分に対して、一歩ずつ進んでほしいなと思います。
以上、koniiのおはなしでした!
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